ゼロになる

ゼロになる

3月は私にとって特別な月。

8年前の3月11日。私は震災で多くものを失った。
これまで築き上げてきたもの、愛してきたもの。

私がゼロになった瞬間。

人生で最も悲しくつらい出来事だったけど、
決してそれだけではなくて。

自分にとって、本当に大切なものは何なのか気づかされた。
そして、不要なものがたくさんあったことにも。

ゼロに戻ると見えてくるものがある。
それまで陰に偏っていた人生を大きな力で壊された感じ。

1年前、私はニュージーランドのカラメアにいた。
2ヶ月間仲間と共に過ごしたニュージーランドの旅。
旅の最後の3週間をカラメアで過ごした。3月11日も。

この3週間は旅の中で1番濃かったかもしれない。
自分の弱さとかずるさと向き合わされたから。

初めて仲間に気持ちをぶつけたり。
私が長年抑え込んできた課題を浄化するかのような時間。

ニュージーランド最果ての地「カラメア」
終わりの地であり、始まりの地。

この場所は私をゼロにしてくれた。
新たなスタートを切るために。

そして今年の3月。
自分でも予想外のことが色々あって、
強制終了的に振り出しに戻った。

どこかで焦ってた。

チャレンジしなきゃ、
変わらなきゃって。

誰かになろうとしてた。

今の自分にも、
幸せにも環境にも満足出来ずに。

今の自分をどこかに置いて、
また外へ外へと行こうとしてた。
でもそうすると、結局振り出しに戻される。

ゼロになると、
本当に自分が大切にしたいものが見えてくる。

ものすごくシンプルで。実はすぐそばにあって。

それに気づいた時、
今の自分を認めた時、
次の世界が見えてくるんだと思う。

がむしゃらにならなくても。

だから誰かになろうとしなくていい。

すごい人になろうとしなくていい。

焦らなくていい。

ありのままってそういうことなんじゃないかな。

新年度を迎える前の大掃除期間みたいだった3月。

そんな3月もあと少し。

みなさんはどんな3月を過ごしましたか?

Ryoko

Ryoko

宮城県出身。一人旅をしたことで大きく人生を変え、現在は旅ライターとして電子書籍やブログを発信中。
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